厚底レーシングシューズの代名詞的存在であるNike(ナイキ)のヴェイパーフライシリーズ。今回は、その人気シリーズから「Nike Vaporfly 4(ナイキ ヴェイパーフライ 4)」を実際に履き込んでみたレビューをお届けします。
結論から言うと、Vaporfly 4は2026年9月現在、セール等で価格も下がっており、ハーフマラソンまでのレースで使用するなら試してみる価値があるシューズです。この記事では、実際のサイズ感や気になる耐久性、ランナーに求められるペースの目安まで、市民ランナー目線でのリアルな評価を徹底解説します。次の一足に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

ヴェイパーフライ 4の総合評価
私自身が100km弱履いた感想は、軽く、反発もあるが、耐久性にやや不安あり、です。
最大の魅力は圧倒的な軽さ(26.5cm実測値で165g)と強い反発力で、ハーフマラソンまでのレースであれば最高のパフォーマンスを引き出してくれると感じました。さらに、直近はセールなどで価格が安くなっており、非常に買い求めやすくなっているのも高評価のポイントです。
ただし、フルマラソンとなると話が変わります。クッション性はありますが、自分の足で地面を押す意識が比較的必要なシューズと感じており、後半の足持ちという観点ではやや不安が残るのが正直なところです。長い距離を走り切るには、それなりの脚力が求められそうです。
| 評価項目 | 実際に使用した評価 |
|---|---|
| 適正距離 | ハーフマラソンまで(マラソンは足持ちにやや不安あり) |
| 強み | 軽さ、反発力、コスパ |
| 懸念点 | 耐久性、ランナーを選ぶ(後述) |
Nikeの人気モデル

そもそも「ヴェイパーフライ」シリーズは、初代からランニング界に革命を起こし続けてきたモデルです。
一時期は、大会に出れば「ほとんどのランナーがヴェイパーフライを履いている」と言っても過言ではないほどのシェアを誇りました。まさに「厚底シューズの代名詞的存在」であり、他メーカーがこぞってベンチマークにしてきた歴史があります。Vaporfly 4も、その系譜をしっかりと受け継いだ勝負靴に仕上がっています。
ヴェイパーフライ4のスペックと特徴

ヴェイパーフライ4の主なスペックは以下の通り。
- プレート: カーボンファイバー製Flyplate
- 重量: 165g(メンズサイズ26.5cm実測値)
- ミッドソール: Nike ZoomXフォーム
- オフセット(ドロップ): 6mm
- アッパー: エンジニアードメッシュ
- 定価: 29,700円
- 発売: 2025年3月
レースシューズということで、カーボンファイバー製Flyplateを搭載。前作ヴェイパーフライ3よりもミッドソール内のプレートの角度を大きくした(起こした)ことで推進力が強くなる構造になっています。また、ソールの真ん中部分がくり抜かれており、プレートを確認することが可能です。この部分は軽量化にも一役買っていますね。

このシューズの売りとも言える軽さは、前述したソールのくり抜きに加え、アッパーの薄さにもあると言えます。Nikeの多くの高性能シューズに採用されているエンジニアードメッシュは内側から指が透けるほどの薄さ。


また、ヒールとシュータンを薄く、小さくすることで軽量化を図っています。アンクルパッドはレースシューズの設計に多い、内側にクッションを配置した必要最低限の設計。
サイズとフィット感

私は足幅が狭めで、普段のランニングシューズは概ね26.5cmを着用しています。今回のVaporfly 4も26.5cmでジャストフィットでした。
参考までに、私が練習で愛用しているNikeの「ペガサス」や「ストラクチャー」の歴代モデルもすべて26.5cmを着用しています。普段からNikeの標準的なシューズを履いている方であれば、基本的に同じサイズを選んで問題ないと思います(あくまで個人的な感想なため、試着をお勧めします)。
【Good】軽くて高反発
手に取った瞬間から驚くほど軽く、26.5cmで実測165gでした。走ってみるとその恩恵をさらに強く感じます。ミッドソール内のカーボンプレートの角度が前作より大きくなったことにより、推進力が強く、前方方向へ楽に押し出してくれます。
【Good】お値打ち価格で手に入れやすい
トップモデルのレーシングシューズは3万円前後するのが当たり前ですが、Vaporfly 4は直近で価格が下がっています(2万円以下)。セールなどを活用すれば非常にお値打ちに手に入れることが可能です。価格を考えると、一足ラインナップに加えておいてもいいかなと個人的には思います。
【Bad】ランナーを選ぶ
一方で、実際に走った感覚として、ペースが3’40/kmを切るくらいから心地よい反発を得られる感覚があり、それより遅いペースだと、本来の性能や反発力を感じづらく持て余してしまう印象を受けました。ある程度のスピードを出してこそ真価を発揮するレースシューズと感じます。
耐久性

現在、走行距離は100kmに満たない状態ですが、アウトソールの削れが早いと感じています。私は足関節を底屈した蹴り出し動作があまり強い方ではありませんが、それでもつま先部分は早くも削れています。軽量化の代償としてソールの耐久性は高くなさそうです。
とはいえ、Vaporfly 4の性能に申し分はなく、私は引き続きトレーニングとレースで履いていくつもりです。今後100km、200kmと走行距離を重ねたシューズの摩耗度合いをこの記事に随時更新していく予定です。
結論:軽量&反発よし、ただしアウトソールの耐久性はイマイチ。

Nike Vaporfly 4はスピードを重視するランナーにオススメ、ただし、耐久性はイマイチな一足です。
速めの速度帯で走った時の反発力と推進力は素晴らしく、このスペックがお値打ち価格で手に入る今の状況は非常にコストパフォーマンスが高いです。
アウトソールの耐久性には少し不安があるため、例えばズームフライやボストンといったワンランク落とした練習用シューズと履き分けながら、短い距離での自己ベスト更新を狙うレース用として投入してみてはいかがでしょうか。

